今回は主にお子様の体験レッスンの場合のお話です。
入会へ繋げる確率は、個人としては90%以上、教室全体の平均としては75%を目指しています。
運営側でも各先生のデータは収集していますが、正直先生によってだいぶパーセンテージに差があるのが事実です。
※データが気になる先生は、ご連絡いただけましたら情報共有や、ご希望の先生には今後の対策などのご相談もさせていただきます。
もちろん、受けられる方にも様々なご都合があるので、必ずしも入会率の数字が低いほどその先生の体験レッスンの質に問題がある、という訳ではありませんが…
ですが、レッスン内容や対応によっては入会していたけど実際受けてみてイメージが違った、満足できなかった…というケースも多いのがこれもまた事実ですので、いかにお客様の期待通り・それ以上のレッスンを行うかというのを今後の取り組み課題として考えていけたらと思います 。
・体験をご受講された方が楽しかったかどうか、また来たいかどうか、やりがいを感じたかどうか
・親御さんがこの先生に託したいと思うかどうか
この2つをクリアすれば、かなりの高確率で入会してくれます。
①笑顔と優しい口調は必須!第一印象が全てとは言いませんが、不安や緊張をもっていらっしゃる方が多いので、最初に良い印象を与えられるようにしましょう。
②自分よりも背の低いお子さんが体験を受けてくれる時は、しゃがむ或いは中腰で挨拶やコミュニケーションをしてみましょう!
目線を揃えてあげるだけで、初めての場所に対する不安であったり「先生は優しいかな…」という不安による緊張がほぐれたりしやすいです。
③自己紹介で少しで良いので自分の事を知ってもらいましょう。でもそれよりも、相手の事を知る事の方が短期間で良い関係を作りやすいのでヒヤリングは重要です。
美容院や整体などの業界でもよくあるようですが、中には「会話や質問は必要最小限がいい」と思っている方もいらっしゃるかもしれないので(僕もそっち派です笑)、その辺りは嗅覚で判断しましょう笑
でも、基本はヒヤリングを行わないとその方にとって良い体験だったという印象にはなりにくいので、有意義になるための情報は得ておきましょう。
そして、緊張をほぐす意味でも、この段階で数回の笑いが生まれることが理想です!
僕は、ここまでで約2~3分の時間を使うことが多いですが、何かしらの期待や思いをもって体験に来てくださった親御さんとかは割と色々と事前にお話をしてくださるので、そういった方とは5分程度様々なコミュニケーションを行ってから音を出してもらうケースもあります。
決して自慢ではありませんが、僕は島村楽器で講師をしていた8年間、全国の島村楽器の講師トップ3の入会率を記録していました。累計1000人近く体験を担当し、入会率は8年間のトータル平均90%台でした。
その中で意識してきた事をザックリですが2点お伝えします。
①事前情報から大体のレッスンイメージは持っておく(事前情報が少ない場合は次の②に対しての嗅覚が勝負) 。必要であれば事前にプリントなどの準備をする。
②ヒヤリングや少し自由に楽器に触れてもらった序盤の段階で、その子の現段階の性格や長所、その他個性、傾向、音楽性、センスなどを判断し、下記4つの項目の大体のイメージ化をし実行する(イメージせずに流れの中で決まってくる場合もあります)。
・30分の間でここまでできるようにしてもらうという終着点のイメージ(時間を広い視野で見ること)
・どこに感動ポイントを持っていくか(このツボやその方法を多く知ってそれが実践できるかどうかが他教室や他の先生よりも良い印象を与える最大のポイント。僕がよく使うテクニックは、2つから3つくらいの内容を取り入れる中で、それらが最後に点から線に繋がることで伏線回収をする、というものです!詳細が気になる方はまたお尋ねください。基本は「できた!」「まだ上手にはできないけど奥が深くてもっとやってみたい!」のいずれかの気持ちに持っていくことだと思っています)
・終わる時にもっとやりたかったなという気持ちを持たせる方法(わざと若干の不完全燃焼感を与える内容・印象付け・心理的テクニック)
・親御さんの心をどう掴むか(「この先生にうちの子を任せたい」と思わせるレッスン内容や話術によるテクニック)
体験レッスン序盤でイメージ化したことが実際の進行途中で崩れてしまうこともありますが、それは引き出しを増やしていく中で修正できれば大した問題になりません。
いかに30分間という時間を先生自身が全体的に広い視野で捉え客観的に見れるか、お客様目線で行えるか、他の先生・教室との差をつけれるかがポイントだと思います。
言葉にすると難しく感じるかもしれませんが、やってみるとシンプルに感じてくるかもしれません。
僕も今ではほとんどイメージせずにその場の空気感と今までの経験からくる嗅覚を頼りに流れを決めて体験に挑んでます。
より細かなテクニック(レッスン術、展開作り、話術など)は、先生の個性によっても変わってくるかと思うので、また宜しければ個別でいつでも情報共有できたらなと思います!
今回はザックリなお話でしたが、勉強会ページにも様々な情報を載せているので、ぜひチェックしてみてくださいね♪