ある年の発表会後に、ある先生の担当生徒様のお母様(生徒様は幼稚園児)からこんなメールをいただきました。
「本番時にステージで子どもが歌を歌う予定だったけど緊張などで全く声が出せなかったようです。また、演奏後に固まってしまい舞台からなかなか子どもが降りれずどうしようもない状態になってしまいました。
その一連の状況の中で、ステージ上の担当講師の対応に優しさを感じなかったです。(省略あり)」
担当講師にも少しお話をお聞きした上で僕からお母様にお電話をさせていただきました。
長電話になったのですが、お母様は号泣しながら今回の発表会への思いや状況を心のままに、時にはかなり感情的にたくさん説明してくださいました。
こちらも最大限のお礼と謝罪、今後に向けての対応方法をお伝えしました。
最終的には互いに今後も長い付き合いになると思いますのでよろしくお願いいたします、という良い形でお話は終わりました。
代表の立場としては、基本的に生徒様のことも先生のことも信頼していますので割って入るのは複雑な心境でしたが、今回は生徒様(お子様)と先生との間でしっかり関係性が出来上がっていたことと僕もお母様とはイベントなどで顔を合わせる機会があったので、スムーズに解決することができました。
親御さんには様々な考え方、性格の方が見えます。精神的に病んでいる方も。
多くの方が気にしないことをかなり敏感に気にされる方もいらっしゃいます。
時には感情的になって周りが見えなくなる方もいらっしゃいます。
こちらに明らかな原因があって(そうじゃない場合もありますが)それをとことん責めてこられる方もいらっしゃいます。
皆さん、我が子が大切で愛おしくて仕方ないのが伝わってきます。
そういう親御さんを見かけたら、ぜひ皆さん大切にしてあげてください。
「めんどくさいなぁ」「自分とは合わないなぁ」と思わず、味方になってあげてください。
同じ方向を向いてあげてください。
その人へのベストな対応なんてわからない、ということもあるかもしれません。
今先生がベストな対応、と思ったことがそのまま行動出来たら、それがベストなんだと思います。
「上手にお話をしなきゃ」と考えず、上手に話さなくても、不器用でも、相手に伝えようとして素直に思ったことをそのまま言葉にすれば、きっと伝わります。
それでもし何かトラブルになったら、僕の方へも必ず報告してくださいね。事後報告や生徒さんから「担当講師には言いましたが…」という生徒さん発信のトラブル発覚は絶対NGです。
特に音楽療法の現場では、お子様への様々な思いを持たれている親御さんや心身ともにボロボロなお母さん、かなり繊細で敏感な方と何百人と出会ってきましたし、心無い言葉を言われたり愚痴やクレーム、数々の子育てや人生の相談、障がい児の子育てに疲れきったお母様やシングルマザー(ファザー)の方が自殺願望を持たれてその悩みを聞いてほしいからと頻繁にお電話を受けたりなど、色んなことを経験しました。
我ながらかなりディープな日々でした。
また、僕自身も大きな失敗をやらかしてしまったこともあります。
この経験が何かしらに活きることもあるかと思うので、何かありましたら気軽に相談してください。
一丸となってハッピーの連鎖を作っていきましょう。
よろしくお願いいたします!