今回は、長年生徒さんに継続してもらうためのお話です。
長い内容ですが、お時間ある時にぜひご覧ください。
特に経験値の少ない先生やお若い先生に向けての発信ですので、ご了承ください。
先生によっては「これは防げたのではないか」という退会がたまにあります。
入会率は少しコツが掴めれば比較的簡単に上げることができますが(目標入会率は90%です)、それよりも大切なのはやはり継続してもらうことです。
僕は、基本的には遠くへ引っ越し以外の退会は講師やスタッフの技量次第で防げる、と考えていますし、防げる自信もある程度はあります(有り得ない程失敗して学ばせてもらってきた結果です)。
「なんで辞めちゃったのか分からない。楽しんでもらっていたし、仲も良かったし…」
という先生からの反応もよくお聞きします。
ズバリ申し上げてしまうと、
ただ楽しんでもらう、仲が良い、だけでは根強い関係性は築けないのかなと感じます。
なぜなら、それならほとんどの講師が簡単にクリア出来てしまうことだからです。
だって、学校のように義務教育だから行かなきゃいけないから、と来ている訳ではなく、ほとんどの人が「音楽が好きだから」「楽器がやりたいから」来てくれているわけですから、当然楽しんでもらうというのは講師にとってハードルはかなり低いんですね。
それだけでは並の講師と変わらないし、仮に「近所により近いピアノ教室ができた」とか「そっちの方が更に安い」という理由をつけられたり、ちょっとやる気が落ちてきただけで辞めることを検討されてしまったり、という退会が増えてしまいます。
他教室に取られてしまうということは、「先生と続けたい」ではなく「音楽を続けたい」ということだと思います(家庭的な事情もある事ももちろん分かりますが)。
しかし、「あもーるの方が悪条件だけど、でもどうしてもこの先生に習いたいから」という状況を作り出せたら最高ですね。
20キロも離れたところや、長野県の奥の方からも、何かのついでではなくわざわざピアノを習うためだけにあもーるへ長年来てくださっている方もいます。
それは一つの距離的な例に過ぎませんが、そういう根強い関係性・信頼関係を築いたり、生徒さんが自分にハマる何かを身に付けることで、講師としての可能性をどんどん拡げることができると思っています。
中には、生徒さんが自分にどハマりしていてものすごく良い関係を築けている!と感じる生徒さんも先生ごとにいらっしゃると思いますが、そういう人を増やせる確率をどんどん上げていくことが課題の一つかなと思います。
やる気の低下に関して。
子どもも大人も、やる気がずっと続くのは誰もが困難なことだしそれ自体を防ぐのはおそらく無理です。人間ですから波もあるし、その波の振り幅だって状況により様々です。
根本的にやる気がなくなってしまったのであれば、それは正直親御さんのお子さんへのフォロー不足も含めて全体的に講師のレッスン時の言葉がけ(お子さんへも親御さんへも)やアンテナの張り方、総合的なレッスンスキルでカバー可能だったと思うし、
一時的なモチベーションダウンであれば、長期的に考えてどのように日々その人に種を撒くか、ということであったり、そういう事態になってきた時にどうフォローするか、によって「音楽はもうやりたくない」「ここには来たくない(通わせたくない)」「ウチの子には早かった」という気持ちに発展してしまうことは防げます。
長期的に考えた時に「やる気が出ない」というのは辿るべき時期だし、そこを理解したり親御さんにも納得してもらうフォローをしたうえで、どう乗り越えるかを同じ方向を向きながら考え共に成長していくことがとてもとても大切だと考えています。
生徒さんが受験を迎える、ということに関してもそうです。
ご家庭の方針によるところも大きいですが、それでも「受験生を迎えるまでにいかに一緒に過ごすことが有益だと感じてもらえるか」という所をクリア出来たら、親御さんにも「それならぜひ引き続き通わせたい」と思ってもらえます。
・息抜きになるから
・ここに来れるから勉強も頑張れる
・休会して枠がなくなるのが怖い
・先生とご縁が切れるのは嫌だ
お子さんや親御さんにそういう気持ちになってもらうことができたら、また新しいハッピーの連鎖が生まれると思います♪
これなら誰にも負けない、という圧倒的な何かがないと、その人にとって特別な存在になるのは難しいかもしれません。
それは音楽力でもいいし、影響力をバンバン与えられるような振る舞い、母性であったり愛情であったり心によるもの、でも何でも良いです。
一つあればそれは一生役に立つし、ついてきてくれる人は大勢現れます。
もちろん結果はすぐには求めていませんし、数年継続しないと見えてこない景色もあります。
いつも周りに誰がいるか、という環境的な部分もかなり大きく作用するかと思います。
派手に失敗しても構いません。小さな失敗だって日々何度でも訪れます。
僕は「それは失敗ではなく、発見があるだけ」とポジティブシンキングで乗り越えます(笑)
一つだけでも良いので、なんでも良いので、何か「自分だけの武器」を探したり磨いたりしていってどんどん追求していただけたらと思います。
逆に、苦手なことは苦手なままでも構わないと思っています。
苦手なことは他の人が補ってくれますから♪
じゃあどうフォローすればいいの?という具体案は人によって全然違う(相手によって、という意味もあるし、講師の個性によって、という意味もあります)ので今回は省きますが、それはまた個別でどんどん意見交換ができたらと思います。
先生達にはいつも感謝していますし、皆さんと更なる成長をできることを楽しみにしています。
その志がもしお有りでしたら、とことん自分に出来ることはサポートいたします。
僕も皆さんから日々成長させていただきます!
今後ともよろしくお願いいたします!