うちの教室は、僕の辿ってきた音楽療法や教育療育の色が出ているのとホームページの特色もあると思いますが、他の一般的な教室以上に生徒さん(親御さん)のこの教室に求めていることも様々です。
先生それぞれの個性や培ってきた専門の土俵もあるので、全て僕と同じように子どもについて日々研究してくださいとは言いませんし先生達の長所を消してしまうようなことはしたくありません。
ですが、担当外の生徒さん(その親御さん)から悩み相談を受けることが結構ありますので、普段は何かあればその都度先生と直接連絡して打ち合わせを行うのですが、一度全体で共有を行おうと思い文章にしました。長くてお手数ですが、「共通意識」だけは持っていただきたいので、ご確認をお願いいたします。
※先生の批判でもなければ、特定の先生のことを指して指摘しているわけではありませんので、気を悪くしないでください。
最近あった相談内容としては、
・子どもには分かりにくい表現で説明される
・何気ない一言が気に障ることがある
・うちの子の個性を理解してくれていない
・こちらの思いと先生の思いがズレている
・それらの理由から担当講師を変えたい、退会も検討している
・レッスン時間内でコピーをとったり譜面を書いてくださっている時間が待機時間になっていて勿体ない(これに関しては、生徒さんの待ち時間が生じないよう、その間に関連することでも別のことでも、何かお話や指示をしてあげて一瞬一瞬を有意義な時間にしましょう。意図があるなら別ですが…)
などです。
子ども目線での対応、こちらの思いを押し付けすぎず生徒さんの通う目的や今の成長過程に合った対応、というのが必要かなと感じています。
この教室は、子ども専門の教室ではありますが、全ての先生が保育士や療育分野の人が勉強するような子どもの特性や適切な対応法を勉強されている訳ではありません。
講師経験は少ないけど子どもの対応は元々であったり研修をしっかり受けてくださっているので上手という先生もいらっしゃれば、講師歴も長く演奏家としてのキャリアも素晴らしいけど子どもの対応は上手ではないという先生もいらっしゃいます。
それはそれで先生ごとの個性なのでどちらが良い悪いではなく、どの先生もそれぞれ長けているところが素晴らしく心からリスペクトしています。
ただ、特に子どもやその親御さん相手に、小手先の対応や根拠のない雰囲気任せな対応だけをしていると、時として不信感を与えてしまうことにも繋がってしまいます。
「この先生に習ったら楽器が好きじゃなくなってしまった、つまらなくなってしまった」これは、ある程度年齢を重ねた子には時には必要な壁かもしれませんが、乳幼児やその親御さんにとってはとてもダメージが大きいです。
このように思わせてしまうことだけは、どんな事情でも避けなければいけません。
対応や言葉がけ以外に、レッスンの進め方にも工夫は必要です。
あくまで、あもーるは「固定概念にとらわれず、いくつものレッスンスタイルを柔軟に提供する」教室と謳っています。
先生それぞれのやり方や考え方、大切にしていることがあってそれを素にレッスンプランを立てているかと思いますが、もし生徒さんが「この先生にはついていきたくない」と感じてしまえばそれは「プランとして間違えだった」と僕は捉えます。
同じプランでも説得の仕方や角度を少し変えて工夫すれば上手くいくことも多々あります。それでも上手くいかなかったらプラン自体を見直す必要があると思います。
「自分と合わなければ他の先生に変えればいい」という考え方もあるかもしれませんが、それは講師としての可能性を狭めるだけだと僕は考えています(プライベートレッスンならそれで良いと思います)。
良かれと思って親身に対応していることでも、場合によっては逆効果になることもありますし、「もう音楽なんて嫌いだ」と思わせてしまったりと取り返しのつかない事態に発展する場合もあります。
せっかく興味を持ち音楽を始めようとこの教室を選んでくれたのに、その期待を裏切ってしまうなんてことは、誰もが悲しいことです。
もし「あまりこの生徒さんと上手くいってない」など少しでも感じることがあればいつでもご相談ください。
別の記事にも書きましたが、僕は「遠くへ引っ越し以外の退会は全て防げる」「どんな生徒さんや親御さんとも相性良く信頼関係を築くことはできる」と思っています。
「この先生についていきたい」「この先生にうちの子を託したい」
今よりも多くの生徒さんや親御さんにそう思われるような取り組みをしていきましょう!
プライベートレッスンではなく、「あもーるの講師」として稼働してくださっているので、やりにくいこともあるかもしれませんが…引き続きご協力をお願いいたします。
また、当教室のホームページをあまり読まれていない先生がいらっしゃったら、共通意識を持つためにご確認いただけたら幸いです。
ご面倒をおかけしますが、僕も僕なりの強い思いを持って運営しているので、教室の思いなどはある程度共有しておきたいです。
その中で先生の長所をどんどん活かしていただけたら幸いです。
また、この勉強会では、今のところ子どもへのレッスン方法の例がメイン内容になっていますが、もう少し落ち着いたら「子どもへの対応に関しての技術」についてもより具体的に、僕が専門的に勉強し実践として積み重ねてきたことなどを記していきたいと思います。
簡単なところで話すと、例えば「テンポが速くならないように」「〇〇ちゃん(くん)ならやればできるんだから」「これができたらシールをあげるよ」などは例外を除き基本的にNGワードである、ということなどを教育論や経験談に基づいて解説したり、などです。
あとは、優しすぎる対応は実は優しくないよ、あるタイプの子どもとは上手くいかないよ、というお話とかですね。
偉そうに書いてしまいましたが、僕もまだまだ追求すべきことは当然ありますし、引き続き常に向上心を持って取り組んでいきます。
ただ、あらゆるタイプの子どもの特性を理解しながら適切な対応やレッスンプログラムを進めること、長期的に楽しんでいただき確実に心の成長や音楽力の成長に繋げること、心理的駆け引き、生徒さん親御さんとの信頼関係の作り方など、その判断や対応法、引き出しに関しては自信を持っていますので、気になっていることがありましたらいつでもご相談ください。
長くなりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。